特に会話もなくあたしの家の住宅街を二人で歩く。
その沈黙を破ったのは蒼空くんで……。
「笑花先輩……好きっス」
「何回も言われてるから知ってるよ」
「俺、笑花先輩に本気だよ。絶対に楽しませるから!」
俯いてたあたしはハッと顔を上げて、背の高い蒼空くんを見上げる。
本気の告白だよね…きっと。
「ほんとにあたしでいいの?…年上だし…後悔しない?」
「する訳ない。先輩のこと大好きでしょうがないんだよ」
「う、嘘だぁ~…」
「ほんとだって。俺、嘘つかないって言ったしょ」
あたし………蒼空くんを信じてみようと思います!
新井笑花、16歳。
高校2年生にして初めての彼氏ができました。
しかも年下!
蒼空くんに嫌われないように頑張ろ!