桜音のキレイな黒髪に指を通して、耳元で言ってみた。


「俺の彼女……やってみる?」

「…きっと私といてもつまらないですよ?」

「やるか、やらないかどっちか」

「琥珀くんの彼女…やってみたい…です」


潤んだ瞳で俺を見詰める桜音は、照れながら笑う。


そんな桜音を見てたらこっちまで照れてくる…。


「琥珀くん…?照れてます?」

「照れてねーよ!黙って幸せにされてろっ!」

「はい。幸せにされますっ」

「それでよし」


郁理くんが言ってた本気の女……見つけたかも。


桜音みたいな子と付き合うのは初めてだけど、絶対幸せにしてやっから。