そんな笑顔にあたしの胸はドキッと音を立てる。


「まっ、また来たのー?懲りないんだから」

「えっ?先輩こそ廊下に出て待っててくれたんじゃないの?」


蒼空くんには敵わない。


なんかあたし、見透かされてるみたい。


ごまかすように笑っておいた。


「じゃあーそんなかわいい先輩にプレゼント。…はい!」

「あっ!コンビニ限定のお菓子ー!ありがとう蒼空くん♪」

「笑花先輩の笑顔見れただけで満足っスよ。俺は」

「そっ、そう?」


コクリと頷く蒼空くんに対して、ドキドキが隠せないあたし。


お菓子も嬉しいけど、気持ちの方が何倍も嬉しい…。