それから毎日、休み時間にあたしの教室へ来るようになった蒼空くん。


「先輩さぁ~俺みたいなタイプとか嫌い?ってか、どんなタイプが好きなの?真面目な人とかっ!」

「まず、あたしは蒼空くんのどの質問に答えればいいの?」

「んー…好きなタイプ」

「やっぱ頼りになる人かなぁ~」

「じゃあ、俺も頼りになる人になりますね」


別にあたし好みにならなくていいのに。



また別の日は女の子が好きそうな物を持ってやって来る。


「甘いの好き?笑花先輩」

「うん!好きだよー」

「朝、コンビニで見つけたんスよ。よかったら食べてみて下さいね」

「ありがとー♪」


フルーツがたくさん盛り付けてあるケーキなんかもらうと、あたしは上機嫌。


甘いもので簡単に釣られてしまった。