俺はベッドから少し動いて棚に手をかけた。


そこから出したのは、白い小さな箱。


「ん、桜音にクリスマスプレゼント」

「えっ!うわぁ!サプライズですねっ!ありがとうございます♪」

「とりあえず開けてみ?」

「よいしょ……指輪!あれ?……琥珀くんの指にもついてる?」

「ピンポーン!」


俺と桜音のペアリング。


でも、ただのペアリングじゃなくてちょっと工夫してる。


「あっ………内側に文字入ってますね?えっと~…token of love…ですか?」

「そうそう。訳できる?」

「愛…んーっ!ちょっとパソコンで調べます!」

「は、早く見つけろバカ…」

「ヒドイですっー!」


わざわざ訳探されると、こっちだって恥ずかしくなんだろ!