しばらく病院で話してから、あたしと蒼空くんは病院を出た。


外はすっかり薄暗くて街のイルミネーションが輝いている。


キレイ………。


「琥珀なんでもなくてよかったね。俺も一安心だわ」

「ほんとよ!ったく心配かけといて、あんな態度取るとか!」

「まぁまぁ、でも元気で何よりじゃない?笑ちゃん心配してたし」

「あれは……弟だからね!」

「優しいお姉ちゃんだね、笑ちゃん」


優しく頭を撫でられてあたしはドキッとする。


これじゃあ、どっちが年上か分かんないねっ。


家に帰ると冷えきった指先と真っ暗な部屋。


クリスマスなのにテンション上がんなーい……。


「はぁ~…せっかくのクリスマスなのに…」

「そんなヘコまないで!ココアいれてあげよっか?」

「うん!蒼空くんのココア飲む~♪」

「はい、じゃー座って待ってて!」


床にペタンと座ると、膝にかけてくれるブランケット。


あったかーい!