俺がソファーから立ち上がると、桜音も後ろを着いてくる。


これは風呂に入る合図。


風呂は習慣的に一緒に入ってるから、もう馴れたみたい。


「桜音~入浴剤何色?」

「聞かなくても分かるはずですよー」

「ピンクね」

「そうです!」


桜音と風呂に入る時の入浴剤は決まってピンク。


花の匂いと色が桜音のお気に入りらしい。


桜音は風呂に入ると機嫌がよくなって、くっついてくれる。


「桜音、膝入る?」

「入ります」

「抱きついてあげよっか?」

「……はい」

「なんなら、俺とここでヤ…」

「やりません」


これだけは許してくれない。


そろそろ俺も我慢の限界なんですけど……


早くベッドに行きてー…。