宿題してる暇あるなら桜音に構いたい。
だけど、桜音の宿題の邪魔はさすがにマズイし……。
でも退屈だから桜音の側に行く。
「桜音~構えよバカ」
「ちょっ、ちょっと琥珀くん!私レポートできません!」
「いいじゃんか。少しくらい」
「郁理パパに言いますよ!」
「この状況言えるんだ~♪」
「いっ、言えませんっ…」
座ってレポートを作る桜音の背中に抱きついてる俺。
この状況、さすがに郁理くんに言えないしょ?
「……膝枕、しますか?」
「マジで?」
「はい。レポートも終わったので」
「お願いしまーす!」
パソコンの画面を見ると、まだ中途半端なレポート。
わがまま言ってんのは俺の方だな。