特に会話もなく、静かな雰囲気だけが俺達を包む。


「…アイス食べる?つーかやる」

「えっ…ありがとうございます!」


余ってたアイスを1つ、桜音ちゃんに渡すとニコニコと幼い笑顔を見せる。


ほんとかわいいな、コイツ。


「えっと……前はごめんなさい…」

「ん?」


下を向いて謝ってくる。

なんか、あったっけ?


「ナンパされてるとこ助けてもらったのに…あたし嫌いです、とか言っちゃって……」

「あー!あったな、そんなことも」

「今だって優しくしてもらってるのに…。ほんとにごめんなさい」

「いい子だな~桜音ちゃん。姉ちゃんもこんな優しかったらいいのに」


つい本音がポロリ。


笑ちゃんとは正反対の桜音ちゃんには、よくわかんないけど興味湧く。