ドキドキしたままお風呂を出ると、熱が冷めないままお姫様抱っこでベッドに連れて行かれる。
二つベッドがあるのに二人で一つ。
「蒼空…くん?」
「もう我慢させないでよ」
「い、今なら……何されてもいい…かも」
「言ったな?…ありがと」
寝ているあたしの髪をぐしゃぐしゃっと撫でる。
その大きな手であたしは安心した。
ほんとに蒼空くんになら……何されてもいいかもしれないね。
「笑花ちゃん……ほんっと好き」
「あっ、あたしも蒼空くん…好きっ」
「あんまかわいいこと言わないで?止めらんなくなる……」
「んっ…」
手を繋いでくれるのが蒼空くんの癖。
優しくて意地悪で…そんな蒼空くんが大好き。
だから少しでもあたしの愛情が伝わってほしくてキスをした。
伝わりますように………。