会計を済ませてコンビニから出て、アイスの袋をゴミ箱に捨ててく。


二個入りだっから1つは袋に入れた。


そいえば、こんな時間に桜音ちゃん一人なの?


ちょうどコンビニから出て来た桜音ちゃんに話しかける。


「桜音ちゃん一人?」

「はい。どうしてもジュース飲みたくって…」

「……家どこ?送ってく」

「だ、大丈夫です!近いし…そもそも家じゃないので!」

「家じゃない?」


相変わらず物腰低い桜音ちゃん。


少し寂しそうに笑ってから言った。


「下宿してるんです。高校まで遠いので下宿なんです」

「マジか…。でも暗くて危ないから送ってく」

「……じゃあ…お願いします」


コンビニの明かりで見えた桜音ちゃんの笑顔は優しくて、かわいい。