隣で寝てた桜音を意識しまくりで寝不足な俺はガッツリ寝坊。


起こしてくれるのはガミガミ怒る彩葉ちゃんでもなく、蹴り起こす郁理くんでもなく………


「起きて下さい琥珀くん…?講義に遅れちゃいますよー」


ニコッと優しく笑ってくれる桜音。


「まだ……あと少し…」

「ダメですよ~。ちゃんと起きましょ?」

「んっ……おはよ」

「おはようございます。琥珀くん」


立ってる桜音の腰に抱きつき、お腹に顔を埋める。


ん~………桜音の匂いに落ち着く。



「すみません……私これから講義なんです。そろそろ時間が…」

「わりぃ……」

「大丈夫ですよ。郁理パパが送って下さるので余裕はあります」

「え``っ!郁理くんがっ!」

「はい♪」


あのめんどくさがりな郁理くんが桜音を大学まで送る!?


どんだけ桜音がかわいんだか……。


半分寝ぼけた俺を部屋に残して、大学へ行ってしまった。


俺も準備しなきゃ………。