夕方、相変わらず下宿してる桜音を送ってく。
この帰り道が高校の時を思い出す。
「なぁ、桜音いつまで下宿してんの?」
「いつまででしょう?多分……大学卒業するまでは下宿ですかね」
ずっと下宿するくらいなら、俺んち来ればいいじゃん。
笑ちゃんが出てったから桜音を住ませる余裕あるし、部屋だってまだ空いてる。
「桜音さ、俺んちで同棲しねー?」
「こっ、琥珀くんのお家にですか!?迷惑になるのでけっこうです!」
「だって寂しくない?俺だって桜音と一緒にいたいから」
「ホントに良いですか…?」
「もちろん」
少し悩んでから、かわいい笑顔で俺を見上げた。
「えっと、その~……よろしくお願いします!」
「やったー!桜音と同棲!」
下宿生活3年で寂しいはずだ。
それに大学違うからなかなか会えないし、それ以外は側にいたいじゃん。
郁理くんと彩葉ちゃんだって賛成すると思う。