ご飯を食べてから2階の階段を上がり、すぐにあるのが笑ちゃんの部屋。
ドアが開けっ放しだから覗いて見ると誰もいない部屋にはベッドや机が残ってる。
笑ちゃんが大切にしてた白の鏡台や、ぬいぐるみが無くなってて寂しく感じさせる。
「こんなすぐ出てくなら、俺に部屋譲ってくれればよかったのに」
この家に引っ越したばかりの時、部屋のことで笑ちゃんとケンカした。
結局は、俺がジャンケンで負けて部屋譲ったんだっけ?
「琥珀!ちゃんと洗濯物出しといてよー!」
「分かったー!彩葉ちゃん!えみっ……」
「なに~?何か言った!?」
「いやー……なんでもない!」
1階から話し掛けてくる彩葉ちゃんに、つい癖で言ってしまう。
必ず俺が「笑ちゃんの分は?」って聞くのが日課。
日課って恐いな。