郁理と彩葉ちゃんからも同棲する許可をもらえた。
家探しも、蒼空くんのバイト探しも順調みたい。
結果的に決めたのは、あたし達の大学に近い5階建てのマンション。
二人暮らしにはちょうどいい部屋。
「笑花ちゃん!俺バイト決まった!」
「おめでとー!どこでバイトするの?」
「俺さ、文学部行くじゃん?それに本好きだから本屋。完全に文系!」
「いいじゃん!今度、本買いに行こーっと♪」
「それはダメだって!」
不動産屋さんの帰り道の公園。
日が傾いてるから、もう誰もいない。
貸し切り状態の公園でブランコに乗って話す。
「7日後に引っ越しだっけ?」
「そうだよ。あたし荷物まとめなきゃ」
「俺も。まさか、こんな早く実家出てくと思わなかったわ!」
「あたしも同じ!」
彼氏すらできないと思ってたあたしだから、今の状況にはかなりビックリしてるの。
引っ越しの日が楽しみだなぁ~!