嬉しいけど……すごく嬉しいけど蒼空くんに迷惑かけちゃうんじゃないかって不安になる。
「つーか俺、笑花ちゃんが卒業して側にいなくて……。すっげー寂しかったの」
「あっ、あたしだって…寂しかったよ。でも……」
「大好きな子と一緒にいるのに理由って必要?」
笑いながらだけど真面目に話す蒼空くん。
理由は必要ないと思う。
あたしも蒼空くんの側にずっといたいもん。
「じゃあ決定!明日から、部屋探しとバイト探ししなきゃ!」
「あたしはバイトしてるし……最初くらいお金出すよ。年上だしそれくらいさせて?」
「それはヤダ!彼女にばっか大変な思いさせたくねーもん」
「蒼空くん。自分の歳分かってる?」
言葉に詰まる蒼空くんを見ると、年下って感じがする。
未成年の蒼空くんはまだ契約とか難しいんだよ。
たまには、あたしを頼ってほしいな。