萌ちゃんは上機嫌であたしに近寄る。


目おっきくて、笑った時のえくぼがかわいい……。

背小さいのにあたしより胸ありそうだしっ!


「ねぇねぇ、アンタ年いくつ?ちなみに萌は17歳の高校2年生♪」

「言っとくけどあたしの方が萌ちゃんより先輩。19歳の大学1年生!」

「えっー!マジでっ!?蒼空先輩の彼女って年上なんですねぇ~意外!」

「はぁ~……また今度俺、部活行くから。その時に会おうね?笑花ちゃん行こ」

「あ、うん!」


呆れた感じでめんどくさそうに蒼空くんは、あたしの手を引っ張った。


でも、それを止めたのは萌ちゃん。


「ちょ、ちょっと待って……笑花って言うの?笑花…じゃなくて笑花さん!」

「ど、どしたの?」

「あたしと連絡先交換して下さい!」

「なんで萌ちゃんと~!?」


蒼空くんは、ため息ついてるしこの状況納めるには交換するしかないか…。


あたしは渋々、萌ちゃんと連絡先を交換してやっと別れた。