【笑花side】
大学での講義がやっと終わって部屋でケータイ片手にくつろいでるあたし。
ベッドにねっころがってボーッとしてみる。
開けっ放しの部屋のドアからチラッと見えた琥珀の姿。
「笑ちゃーん。ちょいいい?」
「んー?どしたの?」
「蒼空からの頼まれごとで…これ渡しといてって」
「なにこれ?文化祭……招待状?うちの学校こんなの無かったよね」
「今年から作るようになったらしいよ」
フローリングにペタンと座る琥珀。
蒼空くんからの招待状だ~!!
絶対に行かなきゃ!
「たまには琥珀もいいことすんじゃん!」
「で?来れんの笑ちゃん」
「多分………講義とバイトが重なんなきゃ行ける、かな」
「蒼空かなり楽しみにしてたから、できれば来てやって?」
「分かってる。とりあえず…ありがと」
大学に馴れたあたしは、2週間くらい前からカフェでバイトを始めた。
家からも、そんなに遠くないからいいと思って。
確かバイトは入ってなかったから………
あとは講義の問題だね!