そんなお父さんに安心する。


少し残念そうな顔をしてお父さんは静かに言う。


「わかった。よく自分で判断したね?」

「いやっ、そんな……ありがとうございます」

「あ、あと!これからも、あのわがまま娘をよろしく。アイツは琥珀くんがいないとやってけない」

「俺も桜音がいないとやってけません。こちらこそ、よろしく頼みます」


軽く頭を下げてから書斎を出た。


出た瞬間に大きく深呼吸。


俺が医者にならなくても桜音の側にいられる……。


すげー幸せだっ!


「ただいま、桜音」

「お帰りなさい琥珀くん!あの……お父さんは何と…?」

「むしろ褒められた。これからも、桜音をよろしくって!」

「ってことはずっと、ずっとずっーと一緒ですね!」


俺にガバッと抱きつく桜音を受け止める。


そのまま二人でベッドにダイブ!


桜音とずっと一緒にいれるなら、俺なんだって頑張れる。