部屋にあるピンクのソファーに座り、桜音を膝に乗せる。


少しは緊張和らいでく。


「そんなに緊張した顔しないで下さい。元々お父さんは琥珀くんを認めているので大丈夫ですよ」

「でも、緊張する。男にしか分かんねぇよ」

「う~ん…なんだか悔しいですね」

「気持ちだけで十分」


少しだけ短くなった黒髪に指を通すと、桜音は頬をピンクに染める。


かわいいな~コイツ。


「黒髪…お揃いですね!なんだか嬉しいです」

「お揃いだな。なんかお揃いのモノ欲しいの?」

「いえ、指輪があるので!今だに着けてます」

「俺も。懐かしい…ハワイで買ったんだよなぁ」

「そうですよ」


お互いに薬指を見ながら、シルバーリングの存在を確かめる。


いつかは………


もっと高いのあげたい。