待ち合わせ時間には、ほぼ同時に来てそのまま電車で桜音んちへ。
今日の桜音もかなりかわいい。
「琥珀くん……決めたんですか?どっちにするか…」
「まぁな。やっぱり俺は医者になれねぇから姉ちゃんと同じ大学行く」
「よかった…よかったです!琥珀くんが自分で選んでくれました…」
「あ、でも!俺は絶対に桜音と別れたくないからお父さんと話す」
「お願いします」
あとは俺の気持ちをお父さんに伝えるだけ。
俺がどれだけ頑張れるかにかかる。
相変わらずデカイ桜音の家に着くと、お母さんが出迎えてくれて美音さんに絡まれるのが恒例。
「琥珀ー!久しぶりー!」
「美音さん!久しぶりですね」
「受験生が遊んでていいのかぁ~。お父さんに起こられるぞ?」
「今日はそのお父さんに話しがあって来たので大丈夫です」
「へぇ~やるじゃん!」
美音さんに頭をぐしゃぐしゃ撫でられた俺は、お父さんが帰って来るまで桜音の部屋で待機。
はぁ~………
もう今から緊張して唇カサカサ!