入って来るなり、あたしのベッドにゴロンとねっころがる琥珀。
人のベッドで勝手に寝るなっ!
「はぁーあ。なんか上手くいかねーな」
「うーわっ!琥珀がため息なんて珍しい…」
「笑花ちゃん。明日は雨じゃない?」
「二人してヒドイこと言うよなぁ~」
ヒドイとかよりも、あたしからは上手くいってるように見えるんだけどね。
天井をボーッと眺めて何も言わない琥珀と、また机に向かい勉強を始める京ちゃん。
この静かな雰囲気に耐えられないんですけど!
「…あ、あたし下行こうかな?」
「やめた方がいんじゃなーい。うるさいよ」
「笑花ちゃんがいても全然集中できるから大丈夫だよ」
「ははっ…。そっ、そっか!」
琥珀が寝てるベッドの渕に座りあたしも天井を見上げた。
琥珀の相談に乗ってあげたいけど、大きくなりすぎて何言っていいかわかんないや。