相当悩んでるっぽい琥珀は、あたしのベッドの上でゴロゴロ。
悩んでるみたいだけど、あたしから言える言葉は一つしかない。
「彼女のためならやめな。本当に医者になりたいなら人一倍努力すること」
これしか言えないや……。
「俺……やっぱやめようかな。医者になるって言ってみんなに反対されるし」
「そんだけ、アンタには向いてないってこと」
「あ、でも!桜音は薬剤師になるって」
「へぇ~……ってことは薬学部?」
「そうそう」
薬学部かぁ~……
なんで、そんな頭いい子が琥珀と付き合ってくれてるのかが不思議。
「琥珀なりに頑張りなよ」
「お礼にレポート打ってあげよっか?」
「いいよ。明日までに提出だし………」
「尚更じゃん。俺、パソコン得意だよ?」
「………お願いします!」
意外と真面目に進路悩んでたんだね。
琥珀は下手したらあたしより偉いかもしれない。
あたしも琥珀に負けないように大学で頑張んなきゃ!