俺にぴったりとくっついてる桜音の体温に安心感を覚えた。
絶対に桜音と別れるなんてヤダからな!
「桜音は進路どーすんの?やっぱ医大?」
「私は医大ではなく、薬学部に行こうと思ってます」
「つーことは薬剤師?」
「はい!医者じゃなく薬剤師になりたいな、と思って」
「薬剤師かぁ~……」
言われてみれば桜音らしい職業だと思う。
白衣着てる桜音も絶対にかわいいだろうなー…。
俺は何になるんだろう。
ちゃんと桜音を守れるだけの大人になれんのかな?
「焦らないでゆっくり考えましょ?」
「ありがと。桜音に頼ってばっかだな俺」
「私が辛い時に支えてくれたのは琥珀くんです。なのでお返しします!」
「じゃあ、桜音に頼っちゃおっかな~」
「いつでも頼って下さい」
とりあえず俺が、困った時に頼れる奴はいる。
桜音だけじゃなくて、笑ちゃんにも相談してみよっと。
あとは俺の頑張りのみ!