それから数日経って進路相談が終了。
涼は音大で蒼空は笑ちゃんと同じ大学。
先が決まってないのは俺だけだ…。
「俺だけもう一回個別に進路相談なんて……そんなの絶対ヤダ!」
「大学のことで助言もらうだけじゃん?」
「いいよな~………蒼空は推薦だっけ?」
「まっ、まぁ………そうだけど」
「あっ!琥珀が蒼空に嫉妬してるぞ~」
休み時間に涼には冷やかされ、蒼空には慰められ。
なんか午後からの授業はやる気がしねぇな!
よし、久しぶりにサボってやろう。
もちろん桜音を連れて。
桜音のクラスに行って近くにいた子に桜音を呼んでもらった。
「琥珀くんが来るなんて珍しいですね。なんかあったんですか?」
「サボり。付き合ってくんね?」
「私で良ければいくらでも付き合います」
ふわっと笑う桜音の頭を撫でて、青空が広がる屋上に行った。