卒業式では、案の定サラとあたしは号泣。


クラスのみんなと写真を撮って、サラともたくさん写真を撮った。


「明日から学校行かないとか考えらんないだけど!」

「サラ泣きすぎー!あ``ー鼻水とまんなっ!」

「はい、ティッシュ!………あれ?涼…なんで?」

「あっ!蒼空くん!今日は二人とも部室の片付けで来てるって琥珀が言ってたんだった」


あたし達の教室のドアによし掛かる蒼空くんと涼ちゃん。


あたしとサラは二人のとこに駆け寄った。


「サラちゃん、笑ちゃん!卒業おめでと!」

「うわー!涼のくせに生意気なんだよっ……」


涼ちゃんに抱きつき、泣きじゃくるサラはどこか幼い!


「サラ先輩も笑花ちゃんも卒業おめでとう。やっと会えたね」

「蒼空くん!会いたかったよ~」

「一緒に帰ろっか?」

「うん!」


あたしは蒼空くんの大きな左手に手を重ねた。