【笑花side】



心臓がバクバク音をたてて、指はすごく冷えきってる。


まだ寒い季節の2月。


あたしは家のポストに手をかける。


「大丈夫……大丈夫だよ。あたし。…せーの!」



ポストを開けると大学から、あたし宛の封筒。


今日は、合格発表の日。


あたしにしては頑張ったよ?


だから……お願い!


玄関で茶色の封筒を開けると、白い紙。


新井笑花様………


「合格!!…や、やった…ま、マジか!郁理彩葉ちゃーん!」


あたしは合格通知を持ってリビングに行くと、郁理のネクタイを結んであげてる彩葉ちゃん。


琥珀はもう学校に行ってるからいないの。


「落ちたか!?」

「失礼な!郁理!彩葉ちゃん、受かったよ!」

「おめでと~笑花!」


こんなに嬉しいの久しぶりだ……。


夕方にでも蒼空くんに報告しよ!