呼ばれて着いていくと、無駄に広い客間みたいな所。
飾られてる絵画とか花瓶がいかにも高そう…。
「いきなり呼んで悪いな。琥珀くんに話があるんだ」
「いえ、大丈夫です……」
「………いきなりだが~…桜音のことは好きかな?」
「え``!?だ、大好きですよ!すっ、すごい大好き…です」
「はははっ!そうか」
何言ってんだよ、俺!
かなり恥ずかしいし……。
お父さんは豪快に笑ったあと、また真面目な顔に戻った。
「桜音との将来を…考えてくれていたりするのかい?」
「……まだハッキリとは考えてません。でも、桜音の側にずっといたいとは思います」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。だがな?条件があるんだ」
「条件?」
条件ってことは………。
その条件をのみ込まないと、桜音とずっといれないってことか。