行き先は、桜音が決めて街をぶらぶら散策。


笑ちゃんにもなんか買ってってあげないと、後々文句言われるだろうな~……。


「あっ、これかわいくないですか?」

「なんだそれ……置物?」

「はい!下宿先のお部屋に置きたいです~。私買って来ます!」

「あーじゃあそれ貸せ。俺からのプレゼント!」

「ありがとうございます!嬉しいです!」


桜音が選んだ置物は、ネコが海にいるようなスノードーム。


桜音のためなら、何でも買ってやりたい。


「ん~……琥珀くんはお姉さんに何かプレゼントしないのですか?」

「アイツなにが好きなんだろーなぁ」

「弟からのプレゼントなら、何でも喜んでくれますよ!」

「いやっ!笑ちゃんは、そんな簡単じゃない!」


それは、小学校と中学校で痛いほど経験してる。

来る前になにほしいか聞いとけばよかった!