ガイドブックを閉じて学校を出たのは、夕方の6時。


明日から修学旅行の蒼空くんに迷惑かけちゃったかも……。


「蒼空くん…疲れてない?」

「え?なんで?」

「明日から修学旅行なのに遅くまで付き合わせちゃって……」

「疲れるわけねぇじゃん。だって大好きな子といるんだよ?」


その言葉……かなり嬉しいけど、かなり照れるっ!


二人で手を繋いで指を絡める。


蒼空くんのあったかい手に安心するんだ……。


「明日、お見送りするね?」

「笑花ちゃんに会えるなら嬉しいな」

「サラも連れてくから、涼ちゃんも喜ぶかな?」

「涼はサラ先輩大好きだから、かなり喜ぶぞ」


涼ちゃんはサラが大好きで、大好きでしょうがないみたい。


ラブラブだよねぇ♪