それから、桜音のねーちゃんの美音さんと三人で話した。


美音さんは堅苦しくなくてすげー話しやすい。


「はぁ~…こないだ彼氏と別れてさっ。同じ医学部でトップのヤツだったんだ…」

「それは勿体ないっスね」

「ほんとよ!マジ逃すとか有り得ないし…」

「他にも男なんてたくさんいますよ~。美音さんみたいに美人な人だったら」

「琥珀!アンタいいヤツだなぁ~!!」


失恋でかなり落ち込んでたらしい美音さん。


不機嫌な年上の女性を扱うのは、わがままな姉のおかげで馴れてますとも。


「桜音~…酒だ、酒ぇ!飲むぞ!」

「ちょっ、美音!今お酒は…」

「桜音の彼氏さんがいらっしゃっているのにはしたない…。美音、落ち着きなさい?」

「あっ!お母さん!」


いつの間にか帰宅していた、お母さんに怒られた美音さん。


そのあと、お母さんにかなり謝られた俺。


親子で性格が違いすぎる!