「あー…もう!ほんっとに意味わかんないんですけどっ!」

「どうしたの、笑花?」


思春期に入った14歳の笑花の活発さは健在。


「あたしのテストの点数見て受験が危ないって言うの!あのハゲてる担任が!」

「んー…ちなみに何点だったの?」

「えっ?24点」

「あっ…う、うん。勉強ばっかりじゃないからね!」


フォローのしようがない点数を取ってきたわね
、また。

頭の良さは郁理に似たみたい!


「好きな子とかいないの?笑花」

「好きな子とかいるわけないよ~!あたしができるわけないじゃん」

「彩葉ちゃんは、中2ぐらいの時って好きな人いたの?」

「いたと思うけどー…気持ちに気づけなかった、かな」


キョトンとした顔であたしを見詰める笑花。


もちろん、幼なじみの郁理のこと。


笑花ならこれから、たくさん恋して幸せを掴んでくれるはず!