俺んちとさやかんちの中間地点にある公園。


付き合ってた時は、よくここで話して帰ってたっけ。


ベンチには小さい背中のさやかが座ってた。


「さやか!」

「琥珀~!自分から呼び出しといて遅刻とかあり得ないんだけど!」

「わりぃ…ちょっとな」

「ったくなによ、今更」


話したいことがまとまんねぇ………


とりあえず、頭をぐしゃぐしゃっと撫でる。


「きゃっ!ち、ちょっと何すんの!?」

「その……ほんとごめん。それだけ」

「それだけじゃないでしょ?絶対!」

「そーなんだけどよ…」


頭を撫でてると、大人しく黙るさやか。


中学ん時から頭を撫でると大人しくなった。


お互いの癖を覚えてるって、便利なようでツライ。