さやかとの昔の関係から、今に至るまでを正直に全部話した。
でも、桜音は悲しそうな表情一つすら見せない。
「さやかさんは、きっと傷ついてるはずです」
「俺のせいで悲しんでるよな……軽率だった…」
「どんな女の子も悲しませちゃダメです。一度話して来ては?」
「お前は……桜音はいいのかよ?」
「女の子に優しくない琥珀くんは嫌いです」
これは、今すぐさやかのところに行くべきか……
桜音……俺、さやかんとこ言ってちゃんと話し聞いてやる。
『女の子には優しくしなさい』
これは、小さい時から郁理くんと彩葉ちゃんに言われてきた言葉。
まともに、さやかの話し聞いてやれなかった俺が悪い。
急いでさやかに『公園来て』とメールを打つ。