【琥珀side】



さやかと合う約束をした。


もちろん俺から。


本気で好きな彼女がいるってこと伝えるために。


「琥珀のこと好き。ねぇ、2番目の彼女にしてよ。あ、3番目かな?」


冷房が効いたカフェで、さやかがそんな話しをする。


「あのな、さやか。俺マジの彼女いんの」

「わかってるわよ。それでもいいかなぁって!」

「中学ん時とは違う。本気で好きな女だから…ごめん」

「……ほんとにらしくないね。その子…幸せにしてあげて?」

「当たり前」


さやからしくない寂しそうな顔をする。


そんな顔されたくねぇよ…。