公園のブランコに乗りながら、蒼空くんと別れたことを遥くんに話した。
ただ黙ってあたしの話しを聞いてくれた。
「じゃあ、もう蒼空とは他人って感じ?」
「うん…そうだね。ケンカ別れしちゃったから…」
「一番したくない別れ方だよなぁ~。ケンカ別れって」
「でも、あたしが悪いから。蒼空くんに悪いことしちゃった」
「あんま自分を責めない方がいいよ」
優しい言葉が胸に染みる。
そんな時、遥くんはブランコを降りてあたしの前でしゃがんだ。
「こんな時に悪いけど笑花ちゃん」
「ん?」
「蒼空じゃなくて俺にして」
「えっ……んっ」
告白された……?
うっすら目を開けると、至近距離で遥くんの顔。
あ………あたし、遥くんとキスしてるんだ…。