切なさを引きづりながら、また来てしまった。
遥くんがいるレストラン。
「笑花ちゃん!会いたかったよ~」
「それは嬉しい!」
「……なんかあったの?」
「え?ど、どうして?」
「笑花ちゃん笑えてないから。俺の好きな笑顔じゃない」
ズキッと胸が痛む。
遥くんはすごいね……
あたしのこと、なんでもわかっちゃうんだから。
「どっか公園でも行こっか?」
「うん…」
「俺といる時は無理しないでほしいな」
「……ありがとう」
今はその優しさを素直に受け止めるね。
そのまま、薄暗い公園へ二人きりで向かった。
蒼空くんと別れたから浮気とは見られないはず。