サラには先帰ってて、とメールを打ち一人でトボトボ家までの道を歩く。
あたし…ほんとに蒼空くんにフラれたんだ。
バカみたいだね……。
でも、蒼空くんのこと忘れられそうもないよ。
その日あたしは、一人でたくさん泣いて泣き疲れて眠った。
次の日の学校では、目が腫れてすごかった。
家でも心配されるし、友達にも心配されるし…。
「なぁ笑花。ちょっと聞いていいか?」
「どうしたの?サラ」
耳打ちでサラに言われた言葉。
「蒼空くんと別れたってほんと?違う女と歩いてたの見たから……」
「あっ、うん!別れちゃったー!蒼空くんモテるからすぐ彼女出来るよねぇ!」
「大丈夫……?」
「大丈夫だって!」
大丈夫じゃないけど、強がんないとやってらんないよ。