いつもより低い声で、冷たい目であたしのことを見下ろす。
「なんで遥んとこに一人で行ったの?」
「なっ、なんで……知ってるの?」
「まず、俺の質問に答えて」
「最初はサラと行って……それからは…じゅ、受験の息抜きみたいな…?」
「ふーん。………遥から連絡来て知ったんだよ」
なんで遥くんは、わざわざ蒼空くんに連絡したの?
蒼空くんにバレちゃったし……
バレるなんて言ったら隠し事みたいじゃん。
「俺は笑花ちゃんと本気で付き合ってたんだけど」
「ちっ、違う!誤解だよ!遥くんとあたしはただの友達でっ……」
「遥が下心あるのに気づかなかった?アイツ下心見え見えじゃん」
「そんなの蒼空くんの思い込み!」
否定するのに必死で………。
あたしと遥くんは付き合ってないし、恋愛関係でもないのに…。