【笑花side】



6時間目の授業が終わり、チャイムが鳴った瞬間にあたしのケータイにメールが入った。


蒼空くんからのお呼びだし。


「あれー?笑花どっか行くのか?」

「蒼空くんから呼ばれてたから!サラちょっと待ってて!」

「了解」


放課後は、サラと一緒に帰るから待っててもらわなきゃ。


誰もいない第一音楽室の扉を開けて、座って待つ。


「ごめん、待たせて」

「あっ!ううん!大丈夫」

「今日はね、笑花ちゃんに話しがあって呼んだ」

「話しって……なぁに?」


蒼空くん……怒ってる?


少し険悪そうな顔付きをして、あたしの目の前に立つ。


これはおかしい……。


あたし絶対に蒼空くんに何かした………。