恐る恐るレストランの扉を開けると、ランチタイムでほぼ満員。
やっと座れた席でキョロキョロ見渡すと接客してる遥くん発見!
あっ…目合った。
「あーっ!笑花ちゃん!マジで来てくれたんだ~!」
「うん!約束してたからね」
「ちょー嬉しい♪サービスしてあげる!あ、お友達?すっげー美人…俺の彼女やんない?」
「やらない。ってか彼氏いる」
ガッカリした表情でうなだれる遥くん。
仕草とか背格好が、どことなく琥珀に似てる。
「なんだよ、あのチャラい店員!」
「あっ、蒼空くんの元中の人。友達価格にしてくれるよっ」
「へ~…。アイツ…気をつけた方がいいかも」
「えっ?なんで?」
「あたしをナンパしてても、視線は笑花だったから…かな?」
「そんなの気のせいだって!」
遥くんは、あたしと蒼空くんが付き合ってること知ってるしね……
恋愛感情は芽生えないはず。