ラッピングをほどくと、黒のブレスレットが覗かせた。


「ヤバい…めっちゃ嬉しい!」

「喜んでいただけて何よりですっ」


左手にブレスレットをつける。


うん、なかなかいいな。


レストランから出ると真っ直ぐ俺んちに行く。

もちろん誰もいない家の中は真っ暗だ。


「琥珀くん、家族の皆さんはいないんですか?」

「あーうん。親は出掛けてて、ねーちゃんは彼氏とデートって感じ」

「ってことは…二人っきり、ですか?」

「二人っきりですよ」

「うっ、えっ、えっと~…ダメです!」


一人で顔を赤くする桜音は無視!


手を引っ張ってそのまま俺の部屋へ直行~!


彼女といてこんなに楽しいクリスマスは初めてかもしれない。


桜音といるから、こんなに楽しいんだと思う。