唇が離れると、お互い何だか可笑しくなって笑った。


おでこをくっ付けてからまたキス。


「俺、ほしい。笑花ちゃんちょーだい?」

「蒼空くんになら……あげる。その代わり優しく、ね?」

「優しくか…出来る限り優しくする」

「ありがと」


蒼空くんの腕の中に包まれて、ドキドキが止まらないほど緊張する……


でも優しいから安心できるんだ。


「笑花ちゃん……」

「…んっ」

「痛くない?」

「たっ、多少は痛いかもー…」

「ごめん……もう少し我慢して。気持ち良くしてあげるから」


あたしはもう蒼空くんに全部全部委ねるよ。


蒼空くんなら大丈夫。


そう思えるほど優しくしてくれるからね。