桜音と二人で玄関に行くと、遅刻の涼が欠伸をしながら登校。
「うわっ…朝からラブラブとか腹立つなぁ~」
「朝じゃねーよ。もう昼だからな」
「寝過ぎたおかげでもう美柚ちゃんから怒られまくり」
「遅刻決定は怒られるだろ…」
涼は寝癖っぽい頭を掻きながら、俺の隣にチョコンと立つ桜音をチラリと見た。
「大人っぽい…かわいい~…琥珀に飽きたら俺んとこおいで?」
「無理無理。桜音は俺専用だから。な、桜音?」
「私は琥珀くん専用で、琥珀くんも私専用です。なので…飽きません」
「愛されてんな!琥珀!」
「うるせー!」
人前であんまり発言しない桜音が、ノロケ発言した!
遊びに行かないで、このまま押し倒したい気分なんですけど!!