切れ長の目があたしをじっと
見ていて少しドキッとした。

そして、聖也は面倒くさそうに
ため息をはき
また、前をむく。

悲しくなった。
ため息吐かれて悲しくなった。

もぅいいょ。
学校なんて1人で…っ
「後ろのれよ」
聖也がそっけない声で
あたしに言ってきた。
「最初っからそー言えよ。無駄時間とらせんなっ。」

いっぺんに言いたいことを
言ってきやがった。
でも、あたしは嬉しかった。