私は、いつも通り
一人で登校…
そして、静かに
自分の席につく。
静かにったって、
この顔…男共がうるさい。
まぁ、慣れたけど…
本を読む…
だって…今日は、憂がいないから。
なによ…あいつ…
つまんないのぉ~
―――――バンッ!!―――――
机を叩く強烈な音と
同時にした声…
「夢雨歌!」
憂の声だ…
「なに。朝からうるさいよ。」
焦ってる…こいつ…
今さらの反省か…
こんなとき、憂は
決まって言うことがある。
「ごめん!夢雨歌…
許して欲しい。
夢雨歌の気持ち考えないで…
許して?
なんでもするから…」
出ました!!
パッパカ、パッパッパーン♪
さいっこう♪
一日奴隷宣言…
今まで何度使っただろうか…
そうして、
こきをつかいまくる…
売店や、荷物、日直…
何から何までこいつにやらす。
この瞬間、私は天国なのだ♪
今日も…一日が終わる…
次は誰かしら。
誰に会えて、
どんな恋を知れるのかしら。
今まで、一つ一つの恋が…
全てどこか違っていた…
年齢も考え方も、きっかけも…
でも、その一つ一つに
キュンキュンするんだ。
私はこの恋達を利用する。
あ、悪い意味じゃないよ?
ただね。
いつか先輩を私のものにしたときに、
失敗したくないでしょ♪
先輩。
待っててくださいね。