逃げてるだけなんだろう。
だけど…皆にあいたい。
今日も私は
夢の世界へいくんだ。
皆に…会いに行くために。
~桃色の君~
なんか、今日の夢は
リアルにだるい。
どうしたのかしら。
夢のなかの私も、
どこかふらついている。
でも…
この部屋にいるってことは…
今は会合中ってことかな?
あ…皆が立つ音がする。
終わったのかな?
そう思ったとたん、
夢のなかの私は、バタンと倒れた。
えぇっ…大丈夫ですかぁー…
障子の開く音と共に聞こえたのは、
以前聞いたことのある声…
あ…中岡慎太郎さんだ…
略して慎ちゃん。
「ね、姉さん?!」
一番に私を見つけてくれた。
「ね、姉さん、どうしたんですか?!
熱があるじゃないですか!
どうして黙ってたんですか!!
と、とにかく…医者のところに行きましょう。
あ、でもそれじゃ、姉さんの負担が…」
「し、慎ちゃん?」