帰ったら、一目散に
以蔵がとんできた。
「先生!!
ご無事でしたか!」
「無事もなにも…
私が簡単に殺られると
以蔵は、思っているのか。」
「とんでもありません!」
「武市。
それで夢雨歌は、
どこにいたんじゃ。
その様子だと、
さらわれていた訳ではなさそうじゃ。」
と、龍馬は豪快に笑った。
「あぁ…
干菓子屋で
のんきに菓子を喰っていたよ。」
武市さん…
なんとなく、さらっと
胸に刺さる言葉を…
「ハッハッハ!
さっすが、夢雨歌ぜよ!!
ようやった、ようやった!」
「おっのれ、夢雨歌!!
いくら、夢雨歌であろうと、
先生に無駄足をつかわせるとわ…」
「「す、す、すいませんでした!!」」