そこには。俊也がいた。

「嘘・・・・・」

俊也は少し照れくさそうな顔でこっちを見ていた。

俊也・・・・

ソーラン出るんだ・・・・

私は驚きながらもいったん席についた。

「はぁー・・・・」

恥ずかしすぎる。

おもいっきり目が合ったし・・・・

そして。

「はーい。それではソーランに出る人の出席をとりますね。」

先生の声がけで。すこし。静かになる教室、

順番に名前を呼ばれていく。

俊也の名前が呼ばれるまで私はすごくドキドキしていた。

「えっとー早田くん」

「左野ですー」

俊也が言う。

それと同時にみんなが笑う。

私も思わず笑いそうになったけど。気まずくて笑うのを我慢した。

「お前よう自分のことだってわかったな!」

「あぁ。」

私の前に座っていた佐藤が言う。

俊也の声・・・。

声変わりしたな・・・・。

そう思いながら。

私は必死にドキドキを抑える。

俊也ソーランでるんだ・・・

私は・・・・

出ない・・・。

まさか俊也がでるなんて思ってもいなかったから。

だから。不参加にしてしまったのだ。

「はぁー・・・・」

でればよかった・・・・

今更後悔しても遅い。

しょうがないか・・・・

私は後悔を押しつぶして。

なにも考えないことにした。