食事をしてるときも、入浴中もずっとにやけ顔だったので、家族に変な顔されたが、気にもならなかった。
今日はとても気分がよいので、月を見ながら寝た。
そうすれば、いい夢が見れる気がした。
 朝になり、僕はサッと朝食をすますと、うきうきして学校に出かけた。
あまりにも気分がよくて、気がつくとスキップしていた。
「よっ。」
いきなりの威勢のいい声にビックリして、思わず飛び上がってしまった。
「わっ。な、なんだ。聡史か。ビックリさせんなよ。」
「?」
聡史はきょとんとしている。
「なんだよ、遼。今日はやけにオーバーだなあ。」
「え、そうか?」
「なんかあったのか?スキップなんかしてさ。頭どっかにぶつけてきたか?」
「なにもねぇよ。」
僕は、聡史に何か気づかれたと思い、とっさに相返答をした。
「マジでなにもなかったのか?」
聡史はニヤニヤして僕の方を見た。
「う、な…なにもねえって。」
聡史はさらにニヤニヤした。